私の好きな人
「花、悠斗君の行くんでしょ?」
「うん…」
「じゃぁ、お母さん車で待ってるから、早く降りてきてね」
「……うん」
私は、寝癖をとかして、楽な格好で家を出た。
車の中でお母さんに手紙のことを聞かれた。
「あんたどうすんの?」
「え?」
「悠斗君の事」
「あぁ…うん…」
「あんた、好きな人いんるでしょ?」
「!!!お母さんなんで知ってるの?」
お母さんは笑って「お母さんにはなんでも分かるの」と言った。
「で?正直に好きな人がいますって言うの?」
「……はっきり言って今迷ってるんだよね…」
「?」
「このこと、言ってないんだ……彼に…」
「でも、その人も、あんたのこと好きなんでしょ?」
「……多分///」
「だったら、ちゃんと悠斗君に言いなさい」
「うん……」