私の好きな人
「うわ―まだあったんだ!!」
私が土手を少し降りると「よっ!!」と声がした。
「悠斗!!こんなとこに居たんだ…探したんだよ?」
「なぁ、ここでよく遊んだよな」
「え?あうん」
悠斗は真剣な目をして川を見ていた。
「悠「俺、お前のことが好きだ」
真剣な目…この目知ってる…
相手になにかついたえたい時、自分が思ってることを目で訴えてくる
私は、この目が苦手だった…
逃れられない……この目を見ると何もいえなくなる………
「なぁ…花俺じゃダメか?」
「!!!」
「………ごめん、私今好きな人がいるって言うか…彼氏……がいるの………」
「………」
悠斗は黙って私の目をずっと見ていた。
私は、それに耐え切れず目をそらした。