私の好きな人
拓也は、私に浮き輪をかぶせた。
「うわぁ~大きい!!」
「花は、そのほうがあってる」
「また、子ども扱いする……」
私が拗ねていると、拓也が消えた。
「あれ?拓也?どこ?」
「プハっ!!」
「わぁ!!」
拓也が出てきたところは、私と一緒の浮き輪の中。
「俺も入れて」
「いいよ♪」
「花は、海好き?」
「?うん、好きだよ」
「じゃあ、この後ちょっと行きたいところあるんだけど、いいかな?」
「うん、いいよ」