私の好きな人



拓也は、私に浮き輪をかぶせた。


「うわぁ~大きい!!」

「花は、そのほうがあってる」

「また、子ども扱いする……」


私が拗ねていると、拓也が消えた。


「あれ?拓也?どこ?」

「プハっ!!」

「わぁ!!」


拓也が出てきたところは、私と一緒の浮き輪の中。


「俺も入れて」

「いいよ♪」

「花は、海好き?」

「?うん、好きだよ」

「じゃあ、この後ちょっと行きたいところあるんだけど、いいかな?」

「うん、いいよ」



< 93 / 111 >

この作品をシェア

pagetop