soft-rainy
秋雨が続く頃
私と時雨はついにを見つけ出した…クローバーを見つけた時時雨に伝えたい事があった…それは彼も同じだったのかもしれない…もし私が時雨とは違う方向に歩き出したのだとして自分で模索しながら夢を叶えていく道を共にに歩みたいから…私はその温かい手を握る事をやめた。私と時雨はそれから会わなくなっていた。会いたくなると…あの壁に出来るだけ誠実な絵を描いた…誠実な自分が残って欲しかったから…その日も絵を描いていたら、呼ばれだけ気がして振り返るとそこに時雨がいて願い事の話してくれた。…「どうしてもそういう風に思えなくてでもその人を好きになりたかった…それが願い事」あの悲しい笑顔の理由を知った時、あれは私には時雨のやさしさに見えた。その日の秋空は珍しくよく晴れていて私の心も晴れ渡っていた…心が鮮やかに色付きながら透き通っていくのがわかった…光が差し込んで私と時雨とそこら辺りが光に包まれて…また世界に熱をおびていくのが解ったけど…それから夕日を見るまで二人は何も話さなかった。辺りがオレンジ色に包まれて
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