好きでごめん(×□×)!
「いたっ・・・・」
階段のそばにある太い電柱に頭からぶつかった。頭がすごくズキズキする。
漫画なら、頭のまわりに天使が回ってるかも。
「・・・・早く・・行かなきゃ・・朝練間に、合わ・・ない、じゃん・・・・」
くらくらする頭を抑えながら、気を取り直して走り出そうとしたら
誰かの強い、視線を感じた。
誰だろう。なんだか胸焼けがしそうなくらい、あたしを見ている。
その視線を追うと、その先には電柱のそばに立っているひとりの男子。
こっちをまっすぐに見つめている。
その目は繊細で純粋で・・・・真剣そのものだった。
「あんた、何? なんかあたしに用でも?」
体の底から、恐怖の感情がわきあがってきた。
唇を震わせながら、そいつをあたしは見た。
「・・・・・・・・っ!」