home
シーンとなった部屋には、
外の騒音だけが音として聞こえてくる。
私はただ、
次に流に何を言われるのかと
ビクビクしていた。
流はベッドから下り、
私の目の前に向き合って座る。
私は目線を下にさげ、
流と目を合わすまいとした。
そんな私を許すまいと、
私の頬に手をやり顔をぐっと持ち上げる流。
これではもう、どうしようもない。
瞑っていた目をあけ、流を見る。
視界に飛び込んできた流の顔は今までにないくらい、
真剣で、思わずまた目を背けたくなるほどだった。