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「できたよ」

「お、やっとか」


出来た料理をテーブルへと運び、二人向き合って食べ始めた。


「おいしい?」

「おう、やっぱ理紗のハンバーグおいしいな」


せっせと料理を口に運ぶ流に、私は安心した。











流が私のところに来るようになったのは、高校に入った頃から。

つまり、私が一人暮らしを始めた時からだ。

始めは週に一日程度だった。
でも半年たった今では週に半分は来るようになった。

結構遠いのに。


「おばさん、怒んない?よくここに来て…」

「まさか、食費が浮くって喜んでるよ。でも今度理紗に食費渡さなきゃとかなんとか言ってたけど」

「え!?いいよ、そんなの!」

「うん、だろうと思って、断っといた。でもその代わり家に遊びに来てねって」

「……ん、そうだね。久しぶりに会いたいな」


私は視線を下げ、そう言った。








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