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駅に着き、改札を抜けると懐かしい風景が視界全体に広がった。
…たった半年なのに。
今、目に映ってくる風景は酷く私の心を揺さぶり、
ここは私が15年間過ごした場所なんだと実感した。
しばらくぼーっと流れる風景を見ていた。
すると視界に辺りを見渡しながら、
キョロキョロとなにかを探しいているかのような動作をしている人が目に留まった。
…流だ。
「流!!」
ちょっと大きな声で呼びすぎたため、周りにいた人が私を見た。
それを恥ずかしく思いつつも、流に向かって手を振る。
「…あ、理紗!!」
私に気づいた流が手を振りながら、
ちょっと人にぶつかりながら私のところまで笑顔で走ってきた。