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「おはよ」


「おはよう、迎えに来てくれたの?」


「おう、荷物貸して。3連休だから家に泊まるんだろう?」


「うん、あ、ありがと」



流が大きいほうの荷物、
私が小さいほうの荷物を持って、歩き出した。





「理沙がこっちに帰ってくるの久しぶりだよな」


「うん…」


「母さん、久しぶりに理沙に会えるって楽しみにしてたぞ?」


「私も楽しみだ。
ほら、おみやげにおばさんが好きなケーキ買ってきたよ」


「おっ!俺もそれ好き」


私が買ってきたケーキを見せると流は目を輝かせた。


「ふふ、だろうと思って、多めに買ってきたよ」


「さんきゅー」


流が目を細めて笑う。

私も思わず笑顔になる。




心が落ち着いてきた。


大丈夫。


私には流がいる。




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