姫のような王子様[続]
ちょお?!?
「ちょっと!待って!!なんで急に!!!」
ビックリした。
いつものおふざけだと思ってたらやけに真剣な顔の圭君。
どうしたの?
「急にじゃない。
ただギュッてしていい?」
ギュウだけ?
どうしたんだろ?
「どうしたの?」
「いいの。ただ誰かを抱きしめたいだけ。
今だけ。
疲れた・・・・・・・・。」
それってなんか。
「私に助けてって言ってるような感じだよ?
それに抱きしめたいんじゃなくて、
抱きしめてほしいんでしょ?」
圭くんはちょっと赤くなってた。
ギューくらいなら平気だよね?
頭で思っていた頃には遅く圭君に抱きついていた。
「え?」
圭君はビックリしてた。
でも、直に離れる。
「兄貴に悪ぃじゃん。
ありがと。わがままに付き合ってくれて。」