姫のような王子様[続]
綺麗な家のドアを開けはいると玄関と言えないほど大きな玄関。
何なんだ。
でかすぎるー。
「はいって。」
悴がそう言うからあがった。
どんどん奥に行くにつれて家の大きさがドンドン大きくなる。
どこまで広いのぉー!!
そして、部屋数何個?!
まだ、大して家の中見せてもらってないけどもうこれだけで扉を7つぐらいみたんだけど・・・・。
さすが!!
でも、さっきから静かだな。
お母さんとかいないのかな?
そんな辺りをきょろきょろしながら悴について行くと、着いたのは2つ扉が並んでる場所。
そして、よく扉を見ると
左にsui
右にkei
って彫ってあった。
あぁ。
左が悴なんだ。
兄弟ヤッパリ仲がいいんだなぁ。
「どうぞ♪」
そう言って左のドアを開けた。
あ。
悴の部屋だ。
悴にドアを開けてもらったから先に入る。
そしたら、悴も後から入ってくる。
部屋もきれいで、しかも広い!!
案外片付けてるんだな。
偉いなぁ。
とか、思ってみたり。
なんか、、悴の知らない事がいっぱい知れそうで嬉しいな。
「そう言えば静かだけど、お母さんとかわ?」
「あぁー。今日仕事。」
「圭君わ?」
私が聞くと悴の目つきが変わった。
とても鋭くて怖かった。
そして唇を奪われた。
「・・ん・・・はぁ・・・・・」
どうして?!
「2人でいるときは海の事なんて考えないで。」
目は怖かったけど声は怖くなかった。
とりあえず頷く。
「あと、絶対に圭と2人ッきりにならないで?」
その時の悴の目は優しかった。
なんか心がホッとした。
「うん。」
「学校でも、他でもだよ?」
悴が念を押すように言うから
「大丈夫っ。」
そう言うと悴はニコッとしてくれた。