危険男子
「僕は桜井灯真。知ってのとおり同じ高校の3年生。一応生徒会長ね。気軽に灯真って呼んでくれればいーから」
生徒会長さん改め灯真くんが笑顔であたしに言う。
え、笑顔が眩しすぎるっ……!!
灯真くんはあたしたち1年生にすっごく人気があるの。
ファンクラブもあるっていう噂。
甘いマスクにキラキラ笑顔。
その上勉強もスポーツも完璧な生徒会長と来たらほっとく女の子はいないであろう。
それくらいかっこいい。
ちょっと見とれてしまう。
あたしが灯真くんに見とれていると、灯真くんの隣にいた見慣れない男の人が口を開いた。
「桜井梓真。学校は違うけど一応高校2年生。よろしく」
あ、梓真くんもかっこいい。
背高いし……。
学校違うんだ。
どおりで知らないわけだ。
「はじめましてっ。よろしくです」
ペコリと一応挨拶挨拶。
そして、あと1人……。
「俺はもう知ってんじゃん?同じクラスの彪真」
彪真くんがにっこり笑顔でいう。
はい、そーです。
あなたのことはよく知っています。