危険男子
相変わらず灯真くんはいつもの天然王子スマイルだし、梓真くんは仏頂面だし、彪真くんは悩殺スマイル??だし。
ちらり、とでも見られる度にあたしの心臓は激しく音を鳴らしていた。
あたし、こんな中で暮らしていけるのかなぁ………?
「あ、あのっ!!」
「?」
「えっと……、成瀬緋那姫です。あんまりできることないですけど、居候なりに頑張ります。よろしくお願いします」
と少し緊張しながらも言い、ペコリと頭を下げた。
しばしの沈黙。
あたしはおかしいな、と思いゆっくりと顔を上げた。
「か、かっわいいーッッ!!」
そして顔を上げた瞬間、灯真くんが飛び付いてきたのだった。