危険男子
あたしが緊張して(無意識に)口をパクパクさせていると……。
「あんま可愛いことすると、襲っちゃうからね?」
耳元、そして超低音ボイスで囁かれた。
あたしの顔はこれでもか、というくらい発火済みだった。
「そのくらいにしろよ、灯」
冷ややかな声がリビングに響いた。
てっきり無愛想な梓真くんかと思ったんだけど……。
ぱっと2人のほうを向く。
2人共、顔怖いっ!!
そして彪真くんが口を開いた。
「それ以上やったら、いくら灯でも殺すからな」
え?