危険男子
「ひなちゃん?ホントに初めてだったの?」
灯真くんが笑って聞いてくる。
けど目は笑ってないというお決まりな感じ。
だって声がさっきと全然違うんだもん!!
「は、はい………」
なんでこんなこと言わなきゃならないんだっ!!
とか思いつつも灯真くんの目が怖すぎて素直に応えた。
「へーぇ」
………あたし、こんなに人が怖いと思ったことありません。
思わず後退り。
この場から逃げようと試みる。
が。
ガシッ
「逃がさないよ?」
ひーぇーッッ!!