危険男子
「あぁ、そっかぁ。ひな、それで愛想悪いのか」
「なっ……!!」
愛想なんか悪くないですよっ!!
仮にそうだとしても自業自得だからっ!!
あたしはムカついて席を立った。
「あれ?ひなちゃん、もう行くの?」
灯真くんが気付いて声をかけてきた。
「はい、行ってきます」
そう言って部屋を出ようとしたら灯真くんにぐっと腕を掴まれた。
………昨日もこんなことあった気がする。
思わず身構える。
「ひなちゃん、学校までの道わかるの?」
……………………あ。