危険男子





「美央ーッッ!!」


がばっと美央に抱きついた。



美央は中学からの親友。

いっつもあたしと一緒で頼りになって文武両道でおまけに背高くて美人さんなあたしの自慢な大親友。

あたしが男だったら絶対惚れてます。




「久しぶりだね、ひなき。もう大丈夫なの?」


抱きついたあたしの頭を撫でながら優しく聞いてくる美央。

はうー。
やっぱり落ち着くよ……。

「うんっ!!もう大丈夫っ!!心配してくれてありがとう」


「そりゃ親友だからね」

あははと得意気に笑う。





「美央好きーッッ」


「はいはい」


またまた抱きつこうとするあたしを華麗にかわす姿は、もう馴れたものだと言っているようだった。
 
 
 
 
 
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