危険男子
───緋那姫へ
ごめんね。
緋那姫をおいてっちゃって。
ずっと黙ってたけどお母さんは末期の乳ガンでした。
きっともうすぐ………、いえ。
これを読んでいるならもうお別れしてるわね。
ごめんなさい。
大切な緋那姫を1人にしてしまって。
でも安心して。
緋那姫のお世話は
わたしのお友達の桜井さんにちゃんと頼んであるわ。
下の住所のところに
わたしがいなくなってしばらくしたら行きなさい。
きっと緋那姫のこと
とても大事にしてくれる。
わたしの親友よ?
安心してね。
じゃぁ緋那姫。
今までありがとう。
いつまでも見守ってます。
大好きな緋那姫。
お母さんより。