危険男子
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「へぇー。大変だったねぇ」
一気に語りすぎて息切れしているあたしを余所に彪真くんは、ソファにゆったり寝転がりながら漫画を読んであたしのほうも見ずに言った。
「大変だったねぇ………ってあんたたちのせいでしょ!?」
ホントむかつくっ…!!
「いやいや、ごめんね。ひなちゃん。僕も彪も反省してるからさぁ」
「こ、これのどこが反省してるんですか!?」
あたしは彪真くんを指差しながら半発狂状態で叫んだ。
そんなあたしに気付いたのか、彪真くんはゆっくりとあたしのほうを向いた。
「そんなに怒んなよ、ひーなちゃん」
「んなッッ………!!」
「ピリピリしてるとお肌に悪いよ?」
「うっさい!!彪真くんたちのせいなんだからね!!」
あたしはぷぅっと頬を膨らましてみせた。