危険男子
「何言ってるんだよ。僕たちの仲だろう?成瀬?」
What??
何を言いだすの、この人?
「何が言いたいの?」
敬語を使う気にもならない。
本当に何考えてるんですか?彪真くん?
すると彪真くんは、今まで開いていた少しの距離(正確には、あたしが後退りして離れていたのだけど)をぐんっと縮め、あろうことか、あたしのすぐ目の前まで顔を近付けた。
…………顔と顔の距離、僅か3㎝。
そんな行動に周りのざわつきと『キャーッッ!!』もしくは『ギャーッッ!!』と言うとりまきたちの悲鳴は、一段と大きくなった。