【短編】タイムカプセル
「ここに埋めよう!!
この木ならすごくおっきいし、大人になってもすぐに分かるよ。」
「えー……。
この木でっかいけど、なんか怖いじゃんか。マヤ趣味わりー。」
そんな悪態をつきながらも、家から持ってきたシャベルを木の近くの土に突き刺す。
「ねぇねぇ、タクヤは手紙に何書いたの?」
「教えてやんなーい。
大きくなったら見せてやるよ。」
銀の箱には2人が書いた手紙が入っていた。
顔も手も真っ黒にして、空も暗くなりかけたころ、やっと箱が一個入りそうな穴ができた。
「「できたー!!」」