運命
そして、私は近くにあったカミソリを見つけて手に取りじっと見つめた

「このまま…優太の側にいたら迷惑かかるよね…ごめんね…」

そう言って何かを決意したようにそっとカミソリを自分の手首に切りつけた

初めてリストカット…どんどん痛みは増して手首からはどろどろと赤い液体が流れ出す

私は呆然と座り込みじっと意識が遠のくのを待った

(どうしたら…いいかわからない…凪のいう通り…消えた方がいいのかもね…)
そして、そっと目を閉じて静かに横になり意識を無くした

私の周りには赤い液体でいっぱいだった

…………………
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