運命
「憐っ!!…花憐!!しっかりしろ!!!」

名前を呼ぶ声に私はゆっくり目を開けた

目を開けた時には病院のベッドの上だった

優太や両親、鈴子達が私の周りを囲むように見つめていた

お母さんと鈴子は泣き崩れている………

「…………私……」

それを見て私は生きてると実感した…

死ねなかった…最初に思ってしまった言葉…

リストカットした手首は包帯で巻かれていた
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