運命
「バカ野郎!!危なく死ぬところだったんだぞ!!」

お父さんはそう言って私の手を握りしめて涙を流した

そして、限界を感じたのかお父さんは泣き崩れてるお母さんを支えて一緒に病室を出て行った

「花憐ちゃんバカだよ!!死のうとするなんてよ!!!」

「本当よ!!花憐のバカ!私は…何のためにいるの?!死のうとするなんて最低だよ!!!」

ガラガラ…ピシャンっ!

卓と鈴子も病室に響き渡る位の声で叫び病室を勢いよく出て行った

「待てよ!!!」

ガラガラ…ピシャン!

それを優太は追いかけに行った

私は何も言わずただ天井だけを見つけて涙を流した

(こんな事しか出来ない私は最低だ…けどね…もうこれ以上迷惑かけたくない…ごめんね…これでいいんだ……)
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