運命
空を眺めると雲に覆われて薄暗くて闇みたいだった

だんだんと寒さも増して私は窓を閉めてベッドへ潜り込んだ

……………―

そのまま私は眠ってしまったのか目が覚めた時には夕方だった

朝は曇っていて雪まで降って積もっていたのにいまは夕日が出ていた

その時だった

ガラガラ…

病室のドアがゆっくりと開きお母さんとお父さんが入って来た

怒られると思って私は俯き覚悟した…しかし、両親は……

「花憐、体調は大丈夫?」
「何処か痛くないな??」
怒る処か私を覗き込み心配そうな表情で聞いてきた

「う…うん…大丈夫…」

私は怒らない両親に驚き俯きながら返事をした

両親は安心したのか優しく微笑んだあと私にお母さんは言った

「花憐、一人病室で辛かったわね…明日退院出来る事になったわ…けど、落ち着いたら産婦人科に行きましょう…」

お母さんは私の手を握りしめ真剣な表情で私を見つめた

私は小さく頷き手を握り返した

お母さんの後ろではお父さんが優しく微笑んでいた
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