運命
ブロロロ……

お父さんの運転する車で家路へと向かった

運転席はもちろんお父さん、助手席にはお母さん、後部座席は私が乗った

両親は楽しそうに会話して笑ってる…

そんな中、私は不安で仕方なかった…

もうあっという間に日にちは過ぎて明日から学校

手首切って入院する前までは“冬休み最終日優太と過ごす”なんて言っていたと思ったらもう今日が最終日……

(あっという間だった…鈴子は卓くんと過ごせてるかな?明日から学校かぁ)

私は包帯の巻かれた手首を押さえて両親に見えないように涙を流した

―それから数分後―

家の近くに着き車を車庫に入れる為私は一人先に家に入ってる事にした

スタスタ

車から降りて先に歩き出して家の玄関に向かった

ドキッ

「えっ?!何で!?」

その時、玄関に見覚えのある人影が見えた

その人影は一人では無く、三人で軽く泣いてるようにも見える…

私はゆっくり近づくごとにその人影は少しずつ優太達だと確信した
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