運命

タッタ…ギュッ

卓が言い終えたとたんに鈴子が私に抱きついてきた

「ごめんねｸﾞｽ…親友失格だよね…花憐ｸﾞｽの…気持ちわかってなかったｸﾞｽ……」

鈴子は涙を流した……

「どうして…皆が…謝るの？…あんな事でしか…辛さを消す事しか…出来なかった私が悪いのに！……ごめんね…私…優太達の側にいる失格なんてないよ…」

私は必死に涙を堪えて途切れ途切れに言葉を発した

（どうして…素直になれないの？今すぐに…でも優太に抱きついて泣きたい…また側に居てほしい…）

私は素直になれず俯きそのまま家の玄関の方へ駆け寄りドアを開けた

ガチャ…

ガッ…グイッ

「…？！！…キャッ！！」
ギュッ

「待てよ！誰が行っていいって言った？？」

その時だった後ろから優太に腕を引っ張られて抱きつく形になった