運命
「早く帰ろう」
私は混乱する頭を抑えて教室に小走りで向かっていた
ガラッ
教室に入るとやはり誰も居なくて静まり返っていた
「何だ誰もいない・・」
私は静かに自分の荷物を持ち教室をあとにする
廊下を通って階段を降りた
「!!!!!!」
だけど思いがけない光景に私は足がすくんで固まって目の前を見つめるしか出来ない・・・・
「優太ぁ、好きよ」
チュッ
その先にいたのは凪と優太がいた
私を待ち伏せするかのように堂々とキスをしていた
優太は私が来たことに気がつき振り向かずに小さく笑った
まるでわざと私を悲しませるかのように・・・・・・・
「優太ぁ、誰かきたよぉ・・・待ってよぉ・・んっ」
優太は強引に凪にキスをした
凪は苦しそうに甘えたキスに応えた
そんな光景に私は耐え切れず見ないようにして足早に走り出した
しかし悲しさと悔しさで足は小刻みに震えてうまく走れない