苛立ち(いらだち)の花びら
「あのぅ 僕は…」

「は?」

「僕は…」

「何? ハッキリと言ってくれないかな?」

「…やっぱりいいです スミマセン」

「………」

警察官の困り果てた顔を尻目に

僕は足早にその場から離れた

本当の事を言って

この人から

信じて貰える様な気がしない

そんな直感があったからだ
< 51 / 90 >

この作品をシェア

pagetop