君と僕を繋ぐもの~絆 次世代編~
「ほら、美音の弟が
小早川くん
殴ったりしてたじゃん。
あの頃から、何となく
気になる存在でさぁ。
その時弟くんが
あんなに美音の為に
自分捨てて
向かっていくなんて
何かあるなって
ずっと思ってた。」
美音は迷った。
(言ってもいいのだろうか?)と。
確かにいずみは
愛と違って
秘密を公には
しなさそうではある。
だけどこれは
自分1人の問題ではない。
どこから漏れるか解らないし、
バレたら2人は引き離される。
リスクを
背負っているのだ。
「言ってみてよ。
誰にも言わないからさ。」
畳み掛けるように
いずみが再び言った。
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