スノー・ラヴァーズ
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三人はお爺さんの一件以来、森の中を進んでいるにも関わらず狙われる事が増えた。
「居たぞ!」
「追え!」
その声に後ろを見ると、弓や剣を持った奴らがドロップ達に狙いを定めていた。
「わ…また来た…!!」
ドロップはそう言いながら自分へ向かって放たれた弓をサッと交わす。
度重なる攻撃に、いつの間にかドロップも少しだけ攻撃を交わせるようになっていた。
「最近増えたねー。」
リムはニコニコしながら何本も飛んでくる弓を交わし、逃げる方法を考え始めていた。
「リム、笑ってないで何とかしろ。」
フォールは飛んでくる弓を剣で叩きながらリムを睨む。
お爺さんの時は抜くのに躊躇っていた剣ではあるが、彼は元々、人以外のモノに対して剣を使う事には戸惑いなどない。
「何とかって言われてもね…こう毎回毎回だと…ね…。」
最近の襲撃回数はリムの先詠みを上回っていた。
先に解っていれば策も練れる。
けれど最近は気付けば襲われて、何とか捲いている状態だった。
それも正体不明の敵ばかり。
賞金稼ぎのような人や、今回のように盗賊のような集団など、相手もさまざまだった。
「とりあえず……。」
リムが言い掛けた瞬間、後ろの方で声がした。
「もらったぁっ!!!」
「きゃっ!!」
一番足の遅いドロップの後ろに隠れていた敵が姿を現していた。