スノー・ラヴァーズ
*歌姫1*
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
「ね、なんか声が聞こえない?」
街に入って早々ドロップが言う。
久々の大きな街。
高い塀が並ぶ。
「「うた?」」
フォールにもリムにも解らない。
「うん、ほら…。」
―…♪―♪…♪♪
「ほんと…だな。」
「…もしかしてこれかな?」
リムは横のチラシを指差して言う。
―‐―‐―‐―‐―‐―‐―
歌姫講演
あの、有名な歌姫が!!
場所……
日時…………
―‐―‐―‐―‐―‐―‐―
「…そうかもね?いいなぁ…いき…」
「だめ。」
「フォールお願い!!」
こんな時のドロップは頑固。
言い出したら聞かない。
そんなの…
昔から知っているフォール。
ずっと昔から―…
「わかったよ…。」
「やったvV」
ドロップが笑う。
それが嬉しくて。
それに勝てないフォール。
昔から…。