スノー・ラヴァーズ
出会い
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緑の生い茂る森の中…
綺麗に晴れた青空の下の出逢い。
決まっていた哀しい出逢い。
「キャー!!どいてどいてーっ!!」
「は…?」
ドーーーンッ!!!!!!
「いたた…。」
黒髪の青年は、突然の事件に痛みを訴えた。
森を歩いていた際、確認する間もなく…見事に遭遇した事故。
馬に轢かれる…なんてなかなかない体験だ。
「ご…ごめんなさい…。」
どうやら事件を起こしたと思われる金髪の少女は、しんみりした顔で青年に近づいた。
「…あの、大丈夫…ですか?」
恐る恐る様子を伺う少女。
それもそのはず。
暴れ馬に乗っていての体当たり…
普通なら大怪我をするところ。
けれど青年は見たところまったく怪我はないようだ。
「いて…あぁ、大丈夫…。」
頭を摩りながら青年は応えた。
「…よかった。…それじゃぁ。」
少女はホッと息をついて再び馬に乗った。
「…?!待て待て!!怪我人を置いていくのか?またそれに乗るのか?馬鹿か?!」
その発言に少女は思わず振り返って応えた。
「バカとはなによ?!」