スノー・ラヴァーズ


「………?あ…寝てた…。」


ドロップは本を片手に持ったまま寝ていた。

(…またあの夢。)

順番はバラバラだけれど、見る夢の話。
ドロップの視点はいつも夢の中でノアと呼ばれる金髪の少女だった。
ノアはちょっと気の強いお姫様。
何故かは解らないが、彼女はドロップと同じスノー・ラヴァーズを持っていた。
この夢を見始めたのはスノー・ラヴァーズを手にしてから。
まるで昔のアルバムを見ているみたいな夢だった。


その夢の中でノアは大切な人がいた。


優しくて強くて真っ直ぐな青年。
今日はちょうど二人の出会いの夢だった。

青年の名はオータムといって、ノアの護衛をしている。
しかも、彼は今ドロップが探している”ブロッサム・ラヴァーズ”を持っていた。
ノアの想いのせいか、ドロップも彼にひかれていた。

今、探している相手が彼なのかも知れない…
そんな気もするのだった。


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