スノー・ラヴァーズ
「ノアの部屋ってあの部屋だよね?」
サクサクと歩いていたトゥリイは足を止め、窓を指差していた。
「はい、そうです。」
「それが何か?」
「…うん。」
トゥリイは窓の下から辺りを見渡した。
「じゃあこの辺かな…?」
「「え…?」」
見張り二人は首を傾げていた。
この辺りと言われたところは、ノアの部屋の窓から近いだけで、特に何もない。
「これかな?」
「「「え…?」」」
トゥリイはそこにある木を見て呟いた。
と、同時に手を木に向かって振り上げて降ろしていた。
ドーンッ!!!!!!!!
ドサッ!!!!!!!!
「キャアッ!!!!!!」
「「え…?」」
「ほらね?」
凄い物音とともにノアが木から落ちていた。
二人の若者の顔は真っ青だったが、トゥリイは爽やかな笑顔だった。
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