スノー・ラヴァーズ


「ノアの部屋ってあの部屋だよね?」


サクサクと歩いていたトゥリイは足を止め、窓を指差していた。


「はい、そうです。」
「それが何か?」

「…うん。」


トゥリイは窓の下から辺りを見渡した。


「じゃあこの辺かな…?」

「「え…?」」


見張り二人は首を傾げていた。
この辺りと言われたところは、ノアの部屋の窓から近いだけで、特に何もない。


「これかな?」


「「「え…?」」」


トゥリイはそこにある木を見て呟いた。
と、同時に手を木に向かって振り上げて降ろしていた。


ドーンッ!!!!!!!!
ドサッ!!!!!!!!
「キャアッ!!!!!!」


「「え…?」」
「ほらね?」


凄い物音とともにノアが木から落ちていた。
二人の若者の顔は真っ青だったが、トゥリイは爽やかな笑顔だった。


¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨

< 33 / 127 >

この作品をシェア

pagetop