スノー・ラヴァーズ
ドーンッ!!!!!!!!
ドサッ!!!!!!!!
「キャアッ!!!!!!」
休んでいたはずの木が突然揺れ、少女は落ちた。
空はすっかり明るくなっている。
「ゆ、夢…?なのに…痛い…?」
まだ夢から覚めていないのか、現実で痛いのか。
どちらか解らないまま、彼女の思考は停止していた。
「夢じゃないよ?」
「えっ…?!」
停止していた頭の中に、聞き覚えのある声が響いた。
声が聞こえた方に顔を向けると薄紫色が見えた。
「あ……!!」
「最後まで話は聞いてね、ドロップ。」
そこにあったのは、ドロップが逃げてきた相手の笑顔だった……。