スノー・ラヴァーズ
(今日は色々あったな…。)
本当ならば、今日『も』なのかもしれない。
ベッドに潜り込むと草原とお日様の匂いがした。
よく見ると、ベッドは柔らかい葉を集め、それをシーツで包んでいる。
草原に寝転んだみたいに気持ちいいのはこのせいだろう。
ドロップはゆっくりと眠りについた。
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
「何よ…オータム、貴方いつもそうなのね。たまには私の話を聞いてくれてもいいんじゃないの?」
「別にいいだろう。それよりノアこそ、逐一俺の仕事に首を突っ込むなよ。」
部屋の中。
ノアとオータムはこの日、朝から言い争っていた。
二人は落ち着いているものの、声は外まで聞こえている。
どちらも頑固者。
自分の想いは絶対に曲げない。
だから一度争いを始めれば、なかなか終わることもなかった。
「まったく…だいたい、俺の仕事は危ないんだからついて来るなよ。」
オータムは深い溜息をついた。