スノー・ラヴァーズ
「だったら心配なんてさせないで!!スノー・ラヴァーズが反応するんだもの!!隣にいなきゃ心配じゃない…。」
「…別に心配なんていらない。」
「………っ!!」
切り捨てたオータムに対し、先程の勢いもなく、ノアは瞳を潤ませていた。
オータムだって、ノアの言いたいことぐらいは解る。
もちろん自分が彼女の立場であれば同じようにするだろう。
そう想ってくれるのは嬉しい。
けれど彼女だけは無事で居て欲しいと願うから賛成は出来なかった。
「はいはい…二人ともその辺にしようね?毎回毎回こうなんだから。」
溜息混じりにそれまで話を聞いていたトゥリィが二人を宥めた。
「ノアが心配なのは解るし、危ないならオータムが護ってあげればいいじゃない、護衛なんだから。」
「……。」
「オータムもノアが心配なんだよ。それはノアも解ってやって?」
「はい…。ごめんなさい。」
「はい、この話は終わり!!」
トゥリィは二人を納得させ、パンパンッと手を叩き強引に笑顔で話を終わらせた。
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