スノー・ラヴァーズ



(…あれから半年くらいかな?)

ドロップ達が買い物の為に宿から外へ出ると、綺麗な青い空が見えた。


あの日、三人で歩き始めてからずっと、スノー・ラヴァーズの光に沿って歩いて来た。
けれど何があるわけでもなく、ブロッサム・ラヴァーズについても何一つ手掛かりは無かった。

もちろん、ドロップには最初から解っていた事だった。

それでも時々思ってしまう。
¨いつ逢えるんだろう?¨…と。


「ドロップ?」

「え…?」

「ぼーっとしてどうかした?」

青い空を見て、三人の出逢いを思い出していたドロップを、リムは心配そうに覗き込む。

「あ、うん、大丈夫。」

ドロップは慌てて笑顔を作った。

「ホントに?」

「ホント、ホント。」

リムの疑いの眼差しをドロップは笑顔で受け流す。
リムはもう一度だけドロップを見て、

「それならいいけど。」

…と、笑顔を見せる。

出逢った時は解らなかったけれど、リムのいつもの笑顔には色々な感情が見えた。
今のはきっと安心した笑顔なのだろう。


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