スノー・ラヴァーズ

+遠い昔と同じ涙+


¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨


「泣いてたのか…?」


彼は彼女にストレートに聴いてしまう。

いつもそう。

何て言えばいいのかと悩んで悩んで。
結局いい言葉も見つからず、そのまま言ってしまう。


「な、泣いてなんてないよ。泣く理由なんてないもの…。」

彼女も心配かけまいと、正直には言わない。



こんな二人をいつも影ながら見守るリムとしてはどうにかならないものかと、心配である。

(いつもこうなんだから…。)


昔もそうだった。

夢のように遠い昔も。


きっと彼らは覚えていないだろうけれど―…


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