(KK2)流線形のキセキ
出撃して戻った者のうちの一人は、それ以降その姿を見せることはなかった。
もう一人の残った者の話だと、迅天隊員として力量不足だとのことから、他なる特別攻撃隊へと異動させられたとのことだった。
配属先はわからないが、話した者の顔付きを見てなんとなく、高高度の操縦技術を必要としない隊へ回されたのだろうと予想出来た。
その日のうちに荷物をまとめ、ひっそりと部屋をあとにしたと聞き、落とした肩が見えたような気がした。