(KK2)流線形のキセキ


 それから一度も雨が降ることはなく、鬼ごっこをすることはあれ以来なかった。


 だから友鬼以外の鬼ごっこをすることがあるのかも定かではない。


 でもなんとなく、友鬼しかしないのだろうなと思っていた。

 成長と共に手を繋ぐという機会は減っていたからなのか、懐かしく思うこともあった。


 あの時欠けた三人の補充もされぬまま、季節は夏の盛りを迎えようとしていた。


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