君の瞳-Hitomi-
混乱する僕の肩を聖くんが揺さ振る。
「悠紀ぃ!
どういう事だよ!
悠紀は男だよな!?
そりゃあそこらへんの女には負けないぐらい可愛いけど、男だよな!?」
「あぁぁぁあ、当たり前だよぉ!
僕は男だよ!
可愛くないよ!
生徒会の事は僕だって何も聞いてないからわからないよぉ!」
って、ん?
生徒会の事と僕が男だって事と、関係あるの?
「そうか、そうだよな。
でも、ん?なんでだ?」
1人で混乱する聖くんの肩を突く。
「ねぇ、聖くん。
男って関係あるの?」
首を傾げると聖くんも首を傾げた。
「知らないのか?」
「何を?」
僕が聞くと聖くんは腕を組んで頷きながら話しだした。
「生徒会は通称【百合の会】って言われてるんだよ。」
「ゆ、ゆりのかい…?」
百合の花を愛でる生徒会…みたいなものなのかな…?