君の瞳-Hitomi-
ジリリリリリリリリ
「うわぁっ!!」
ガバッと勢い良くベッドから飛び起きる僕は
菅原 悠紀(スガハラ ユウキ)
今日から高校一年生で今日は入学式…
って事は、
「あれは夢…?」
妙にリアルというか…
あの天使は…?
「…まぁ、いっか。」
ベッドの上で伸びをしてから制服に着替える。
パリパリの新品ブレザー。
学年ごとに違うネクタイ。
一年生は赤のストライプ。
ネクタイもつけて鏡の前に立つ。
「…憧れの高校生、だ。」
憧れの進学校に特待生として入学する僕。
一年生代表として表段の上で昨日必死で考えた文を読む事になった。
「勉学に励み、友情を育み、愛を覚えられる、楽しい高校生活を送ること。」
ありきたりかな?
だけど僕の目標だから。
「悠紀ー!!
早く降りてきなさい!!
ご飯が冷めるわよー!」
「今行くよー!」