君の瞳-Hitomi-
いまさら気付いたけど、君のリボンは青のチェック。
三年生のようだ。
そんな事を思いながら歩いていたら君が立ち止まった。
『貴方は…
新入生代表の子だよね?』
くるりと振り返りながら君が言う。
「あ…はいっ、そうです!
特待生として入学する事になりました!!
菅原 悠紀と言います!」
ビシッと足を揃える僕。
君はクスクスと笑った。
恥ずかしくて俯いていると君が僕の髪をさらりと撫でた。
ドキッ
「!?」
上を向くと君と瞳があった。
あ…僕より身長高いんだ…。
『そこから、入って。
私は裏から入るから…』
君が指差したのは体育館の入り口。
『じゃあ、頑張って。』
君はひらひらと手をふりながら裏口に向かっていった。
「あ…有難うございました…!!」