GEE RAIN
ゴールデンウィークなんて
関係なく、出社を要求する部署に
配属されている私は、
毎日定刻に通り駅にいる。
行楽客が多く待つホームと、
反対の位置でそれを眺めていれば
カップルなんかもチラホラ
視界にはいる。
ーーーこんな仕事の仕方だと、
当分、一人のままだな。
・・・なんて、考えつつも
人間観察を続ければ、
ある二人連れに目がとまる。
・・・と、言うよりは、
男性の方と目があったと
いうほうが、正しい。
・・・だから
ガンミすんなよキミは。
横に女の子いてんだろ!?
彼は、
ちょっと
こっちに会釈をして
隣に座ってる女の子と
話はじめた。
・・・マジ、キミなんて
知らないんだけれど・・・
ーーーやっぱ
オンナいたんだな。
当たり前か。
微妙に
心の柔らかい部分が
チクチクしたりして・・・