未定


寄せては返す波は生き物みたいで、なんか、新鮮。
16年間生きてきて一番の感動かも。


4月の海はまだちょっと冷たいけど、足首まで海に浸して水遊びをする。


ゾク…と寒気が背筋を走りぬけた。

やっぱり、まだ寒かったのかもしれない。
でも、楽しまなきゃ損だよね!

と、感じる私にびしゃびしゃと水が飛び跳ねてくる。


水をかけていたのは隣ではしゃぐ、三島 正樹(ミシマ マサキ)。



「わははははは!!母なる海だ!気持ちいいなあ、美波!」

別名、私のお父さん。
思いたくもないけど、私のお父さん。


もう47になる、おやじだというのにこのテンション。
私より高い。
ちょっと、いや…かなりウザイ。


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