心に光るもの
「ほな、帰ろか−残りわずかな夏休みは課題に追われるわ−」

「あーもー今嫌な事思いださせたで?雄太」

「だって俺まだなんもやってないねん。夏休み明けは過労死しとるかもしれん」

「でもあんなんすぐ終わらせれるやろ」

「お前どんだけ頭いいねん。四つもあるんやぞ、そんなんすぐ終わらせれたら今すぐにでも遊びに行くわ」

「え、だってプリントと問題集だけやろ。できるって」

こうやって忠義と仲良くなる前から思ってたけど、忠義は皆とは違ってどこか落ち着きがある。はしゃぐときははしゃぐし、ちゃんとせんとあかんときはちゃんとする人。オンとオフの切り替えをしっかりしてて、歳のわりにはしっかりしてる

「なぁ、せっかくやし皆でいっきに終わらせん?」

「え?」

忠義と雄太が話し合ってる中、さやがつぶやいた
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