桜の木の下で
「うるせえぞお前ら!…ったく。結城の席は…」
先生が教室を見回した。
…あ、今目があった。ヤバ、わたしの隣り空いてるんだった!
「よし、高橋の隣りだ。あの空いてるとこ座れ」
「はい」
結城くんがこっちに向かって来た。キャーキャー女子が騒ぐ。
ついに結城くんがわたしの隣りの席に着いた。
「よろしく!」
ニコッと挨拶をされた。
「よ、よろしくっ」
…やっぱり格好良い……
いやいや!悠太先輩の方が格好良いよ!