桜の木の下で



「中学校でバスケしてたの?」



「ああ。俺、小4からバスケやってんのよ」



「小4から…!?」



お兄ちゃんと先輩も確か小4からだった気がする。



「バスケ好きなんだね」



わたしがそう言うと、結城くんは笑顔で



「もちろん」



と答えた。きっと上手いんだろなあ…



「今日見学行きたいんやけど、高橋一緒に行ってくれへん?」



「うん、いいよ」



「おいお前ら、うるせえぞ」



げっ、先生に起こられちゃった



「すんません…」
「ごめんなさい…」



結城くんの方を見ると目が合った。



2人とも苦笑するしかなかった。



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